「破滅者/トーマス・ベルンハルト」ISBN:4276214122

shin-go2004-03-13

グレン・グールドをモチーフにした小説。

  • すべて主人公の回想として語られる。『〜と彼は言っていたっけ、と私は思った。』とか。
  • 時系列ではなく断片的な回想が積み重なっていく。

ベルンハルトの小説について「リヒター、グールド、ベルンハルト/杉田敦 ISBN:462204255X」には、『緻密に間接話法によってひとつの現実への接近が図られながら、しかしやがてそれはその現実を通り抜け、その向こう側の虚無へと落ち込んでしまう。』とある。